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  文庫エディター2取扱説明書(暫定版)
   since 2009/1〜 by ゼロ975
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 文庫エディター2の世界へようこそ。

◇前書き
 文庫エディターは極めて特殊なエディタです。何せ、ファイルの新規作成という概念がありません。このエディタは、通常のテキストファイルやスキャンスナップなどでOCRされた原稿を、効率よく青空文庫形式に編集する目的で作成されました。こういう目的のエディタが他にあるのかどうかは知りません。が、目的が合致する人には、現時点でも十分に使えるものになっているのではないかと思います。

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目次
1.主な機能
 ・青空文庫ビューワーの搭載
  <青空文庫タグ対応状況>
 ・青空文庫タグの挿入機能
 ・必要最小限のエディタ機能
2.ビューワーの制限事項
 ・挿し絵の表示位置
 ・行末の位置が乱れる
 ・太字、斜体の表現について
 ・半角文字の回転表示について
 ・半角文字の組字処理について
3.インストール
4.操作方法
 ・注意事項
  ・栞について
  ・ビューワーモード画面タッチ操作
  ・エディタモード操作キー
5.オプション設定
6.更新履歴

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1.主な機能
青空文庫ビューワーの搭載
 自分でいうのも何ですが、かなり高機能なビューワーになっていると思います。ページの余白、文字サイズ、行間、文字間等、画面表示の設定の自由度については、かなりのものだと思います。また、青空文庫の命令(タグ)についてはかなりのものに対応しています。また、ページをまたいだルビや傍点・傍線などに対応しているのは、大きな特徴かもしれません。元々は、オマケ機能だったんですが、いつの間にやらビューワーだけでも利用価値があるくらいになってしまいました。
 ただし、OCRされたテキストの編集が主目的であるので、OCRで対応しにくい明治時代から昭和初期の文献などの編集に使うような古い形式の表示や、漢文の表示などには対応していません(私が使わないので・・・)。比較的最近の出版物で使われるような表示を中心に対応しています。なお、現時点(2012年12月現在)ではJIS第1、第2水準以外の外字などには対応していません。

<青空文庫タグ対応状況(2012年12月現在)>
#改ページ
#ここから○字上げ
#ここから○字下げ
#地から○地上げ
#地付き
#ここで字下げ終わり
#ここで地上げ終わり
#ここから太字
#ここで太字終わり
#ここまで太字
#ここから斜体
#ここで斜体終わり
#ここまで斜体
#中央揃え
#○○に傍点
#○○に丸傍点
#○○に白丸傍点
#○○に黒三角傍点
#○○に白三角傍点
#○○に二重丸傍点
#○○に傍線
#○○に二重傍線
#○○に左傍線
#○○に左二重傍線
#○○に取り消し線
#○○に二重取り消し線
#○○に二重取消線
#○○に二重傍線
#○○に取消線
#○○は太字
#○○は斜体
#○○に傍線
#○○は縦中横
#挿絵
※html形式のimgタグでも表示可能
#ここから改行天付き

 あと、「字下げ」と「改行天付き」のタグについては 「、折り返して」で2行目以降の字下げを指定できます。

#ここから改行天付き、折り返して○字下げ
#ここから○字下げ、折り返して○字下げ。

青空文庫タグの挿入機能
 青空文庫のタグを簡単に挿入することができます。また、ブロック指定型のタグも、範囲指定した上で挿入すれば、ブロックの前後に挿入されます。

必要最小限のエディタ機能
 基本的に、最初にOCRした時点である程度の下処理はしてしまうと思うので、エディタ機能は最低限のものしかありません。実際、私自身はOCR後、秀丸エディタのマクロを使って処理しています。というわけで、純粋なエディタとしての機能は必要最小限にとどめています。なお、この説明は、単なる言い訳です。

2.ビューワーの制限事項
挿し絵の表示位置
 個人的に、「挿し絵というのは1ページ使って入るものだ」と思っています。それで、挿し絵の表示タイミングは、次ページに切り替わる時に1ページ使って挿入される仕様になっています。また、サイズの指定も無視されます。
 どうしてもその場所で表示させたい場合には、直前に改行タグを入れてやってください。残念ながら、サイズ指定をする方法はありません。なお、挿し絵として表示できるのは、JPEG画像とPNG画像です。

行末の位置が乱れる
 個人的な嗜好として、行末が揃わないことよりも、文字間の調整が美しくないことの方が気になります。というわけで、行末の調整よりも、文字間の調整の方が優先されます。いずれは対応するかもしれませんが、現時点では仕様ということでご了承ください。

太字、斜体の表現について
 NetWalkerのQt4では、太字が正常に表示できません。そのため、太字と斜体は色を変えることで表現(太字が紫、斜体が緑)しています。デスクトップ版については太字は対応できるのですが、斜体の対応をどうするかという問題があるので、結局そのままにしています。斜体が問題なく表現できるようになったら、デスクトップ版は正式に対応するかもしれません。

半角文字の回転表示について
 本文中の半角文字は、自動的には回転されません。回転させたい場合には、直前に半角スペースを挿入してください。ルビ中の半角文字は無条件で回転表示されます。回転させたくない場合は、全角文字を使ってください。

半角文字の組字処理について
 基本的には縦中横の指定がないと組字処理はしないのですが、一部の文字については例外的に処理しています。具体的には、「!!」「!?」の2種類です。滅多に問題は起こりませんが、組字処理されたくない場合は、全角文字に置換してください。

3.インストール
NetWalker(Ubuntu)の場合
 適当にディレクトリを作って、そこに解凍してください。

Macの場合
 マウントされたイメージの中にある  「bunkoediter」をアプリケーションフォルダにコピーしてください。

4.操作方法
起動・・・アイコンをダブルクリックすれば起動します。

ビューワーモード操作キー
 Hキーでヘルプ画面が出ます。以下にも記載しておきますが、大して複雑ではないので、通常はそちらを参照してください。ただ、1〜0までのキーとF1〜F4までのキーについては、一回押しただけでは変更されずに現在の設定値が表示されます。変更するためには0.5秒以内に2度押しするか、押しっぱなしにしてください。

1,2・・・上部マージン増減
3,4・・・下部マージン増減
5,6・・・行間隔増減
7,8・・・文字間隔増減
9,0・・・文字サイズ変更
F1,F2・・・右マージン増減
F3,F4・・・オートモードタイマー増減
矢印キー、:、@・・・ページ移動
A・・・オートモード
M・・・栞をはさむ
P・・・画像表示切替
R・・・画面表示をリセット
O・・・ファイルを開く
S・・・ファイルセーブ
F・・・フォント選択
E・・・エディタ画面へ
W・・・全画面モード
C・・・オプション設定画面
D・・・情報表示
H・・・簡易ヘルプ呼び出し
Q・・・終了

注意事項
 全画面モードとウィンドーモードの切り替えはWキーで行えます。  Fキーを押すとフォントを自由に選択することができますが、デフォルトで選ばれる文字と違って微調整がなされていません。一部表示が崩れることを前提に使用してください。調整用の機能は付け加えるつもりですが、当分先のことだと思ってください。
  画面の向きはLキーを使って回転させることができますが、縦書き・横書きの切り替えはありません。文庫エディター2は縦書き専用です。横書きは、要望があれば対応するかもしれませんが、今のところは考えていません。

栞について
 栞は、今現在のページの先頭の文字列を記憶します。が、文庫エディター2では、ページの先頭アドレスは固定されていません。ちょっと表示を調整しただけで変わってしまいます。というわけで、栞機能は完全なものとはいえません。あくまでも目安としてお使いください。

ビューワーモード画面タッチ操作
 横画面の場合・・・画面の上半分をタッチすると前ページ、下半分をタッチすると次ページです。
 縦画面の場合・・・画面の右半分をタッチすると前ページ、左半分をタッチすると次ページです。

 画面下にあるバーにタッチすると、その部分のページに飛ぶことができます。ページ数を指定してのページジャンプ機能には対応していません。何といっても、ちょっと設定を変えるだけでページ数が変わってしまうので、あまり実用的ではないからです。どうしても決まった場所に飛びたい場合は、栞機能を使ってください。
 また、頁を移動すると、カーソルが画面下に移動します。これは、画面をタッチして操作することの多いNetWalker版がオリジナルであるせいですタッチしたところにカーソルが残ると読みにくくなってしまうためにこういう仕様になっています。デスクトップの広大な画面で使っている方は、カーソルが気にならないかもしれませんので、オプションで動作を選択できるようにしてあります。

エディタモード操作キー
 こちらも同じく、大して複雑ではありませんので、あれこれ使ってみていただけばわかると思います。
 ただ、分かりにくいものとして、Editメニューの中の付与系コマンドにある「二重引用符付与」と「二重引用符付与2」があります。違いは、「二重引用符付与」は選択した範囲を二重引用符で囲むだけですが、「二重引用符付与2」は選択範囲の先頭と最後の二重引用符を削除して新しいものにつけ変えます。他の人からもらった青空文庫ファイルなどで、表示がおかしくなる場合に役に立つと思います。

5.オプション設定
 ビューワーモードでCキーを押すとオプション設定画面が開きます。ルビに関するいくつかの設定と、総ページ数表示、背景の表示、スプラッシュウィンドーの表示、カーソル移動に関する設定ができます。
 背景については、今のところデフォルトでは一種類しか用意していません。縦書き用に回転させた文字を作成する際に文字に縁取りがついてしまうので、背景の色と違って見苦しくなってしまうという問題があるからです。
 「そんなことは気にしない」という方は、実行ファイルと同じディレクトリにある「bg_file.jpg」「bg_file_l.jpg」を好きな画像に変更してください。ただし、背景を薄く表示する機能はまだ実装していません。背景によってはとても見にくくなってしまいますのでご注意ください。

6.更新履歴
2012年11月 v.0.5a公開
2012年11月 v.0.5公開
2009年 1月 初版(v.0.1)公開